パブリッククラウドの構築を行う際は初期の要件整理から実際のリソース配備、そして運用開始までを段階的に進めることが重要です。
まず着手すべきは、構築の目的と範囲を明確にすることです。
どの業務をパブリッククラウドに移行するのか必要なサービスは何かを定義することで、設計の軸が定まります。
次に行うのは、クラウドサービスプロバイダーの選定とアカウント・ネットワークの初期設定です。
代表的なパブリッククラウドではAWS、AzureGoogleCloudなどがありそれぞれに異なる特徴や料金体系があります。
プロバイダーが決まったらVPCやサブネット、セキュリティグループといったネットワーク構成を整えリソースの論理的な配置を決定します。
その後仮想マシンやストレージ、データベースなどのサービスを構築し業務要件に合わせてシステムを構成していきます。
構築完了後にはアクセス制御の設定や監視体制の確立、バックアップの設計など安定運用に必要な要素も忘れずに取り入れます。
パブリッククラウドは従量課金制であるため、リソースの使い方に応じてコストが変動する点にも注意が必要です。