AWSにおけるセキュリティは、クラウド利用の成否を左右する最重要事項の一つです。
AWSではセキュリティを「責任共有モデル」で位置付けており、ハードウェアやインフラはAWSが保護する一方ユーザーは自身のシステム設定やアクセス制御を担うことになります。
そのため、まず最初に行うべきはIAMポリシーの設計です。
管理者権限の乱用を避け業務内容に応じた最小限の権限を与えることで、不正アクセスや誤操作のリスクを大幅に軽減できます。
アクセスキーや認証情報の管理も極めて重要でMFA(多要素認証)の導入や、定期的なキーのローテーションを習慣化することが推奨されます。
セキュリティグループやネットワークACLの設計にも注意が必要で通信経路を明確に限定し、不必要なポートを開放しない方針を徹底することで外部からの攻撃を防ぐことができます。
ログ管理においてはAWSCloudTrailやAmazonGuardDutyなどを活用し、アクセス履歴や脅威の兆候を常時監視する体制を構築するとよいでしょう。